散歩する惑星

2004年2月6日 映画
これは近所のミニシアターで観ました。
登場人物全員顔白く塗って演技してんですよね。
ロイ・アンダーソン監督いわく
「時代や場所を特定しない、普遍的なキャラクターを表現して欲しかった」と登場人物を白塗りにしたらしいんですけど。
しかも出てる人らは街中でスカウトされた普通のおじさんたちってのがウケる(笑)
本当に普通のおっちゃんたちなんですよ。
いつもやってくる日常を生真面目に生きてて、でもちょっと間が抜けてて。
すげー人間くさい。かわいい。そこがいい(笑)

突然サラリーマンはリストラされるし、道に迷った男は訳もなく殴られるし、太っちょマジシャンはマジックに失敗して観客に笑われちゃう。
マジックに失敗された客はお腹ノコギリで切られてイタイイタイ言ってる。
なんだかうまくいかない人たちが、先を競うようにして現実から逃げようとしている。
この惑星の住人たちは、毎日を穏やかに過ごしたい、といった誰もが願う理想を果てしなく追い求めてて、これまで懸命に生きてきた人々は、ここではないどこかを求めて、キリスト像を買ったり、空港に行くために道路は大渋滞を起こしてる。


ラストは救われてるのか見放されてるのかわかんないような終わり方。(笑)
映画なのに、空想の世界なのに、すごく日常の延長に感じる一品。
秋の夜長に見てみては。

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