ノー・マンズ・ランド
2004年2月6日 映画
『ノー・マンズ・ランド』が意図するのは、責任追及ではない。悪いことをしたのが誰なのかを指摘する映画じゃないんだ。僕が言いたいのは、あらゆる戦争に対して、異議を唱えるということだ。あらゆる暴力に対する僕の意志表示なんだよ。
戦争とは精神状態なんだ。銃弾の音や、頭上を通るヘリコプターのプロペラではなくて。戦争は、それを生きる人間の心の中にあり、戦いが終わった後も消し去ることは出来ない。
ダニス・タノヴィッチ
1993年、ボスニアとセルビアの中間地帯<ノー・マンズ・ランド>に取り残された、ボスニア軍兵士チキとセルビア軍兵士ニノ。
お互い殺すか、殺されるかの緊迫した状況の中、交わされる二人の会話。戦争に巻き込まれ互いを憎みあいながらも、一体何故争っているのか分からずにいる二人の間に幾たびか心を通わせる瞬間が訪れるのだが...。彼らの一触即発の駆け引きを、ユーモラスかつスピーディーに描きながらも、戦争の愚かさが浮き彫りにされ、観る者の胸に突き刺さる傑作。
景色が本当に美しい。特に空の青。焼けるような草原の碧。
憎しみあっていた2人の兵士が、心を通い合わせるたび、私達は何かを期待する。
でもそれはハリウッド的な期待であって、ここにはもっとリアルな現実が描かれている。
本当にメッセージ性が強い映画。
そのメッセージを受け止めても、それは本当に難しすぎて、
扱いかねる自分の姿を見せ付けられる。
戦争とは精神状態なんだ。銃弾の音や、頭上を通るヘリコプターのプロペラではなくて。戦争は、それを生きる人間の心の中にあり、戦いが終わった後も消し去ることは出来ない。
ダニス・タノヴィッチ
1993年、ボスニアとセルビアの中間地帯<ノー・マンズ・ランド>に取り残された、ボスニア軍兵士チキとセルビア軍兵士ニノ。
お互い殺すか、殺されるかの緊迫した状況の中、交わされる二人の会話。戦争に巻き込まれ互いを憎みあいながらも、一体何故争っているのか分からずにいる二人の間に幾たびか心を通わせる瞬間が訪れるのだが...。彼らの一触即発の駆け引きを、ユーモラスかつスピーディーに描きながらも、戦争の愚かさが浮き彫りにされ、観る者の胸に突き刺さる傑作。
景色が本当に美しい。特に空の青。焼けるような草原の碧。
憎しみあっていた2人の兵士が、心を通い合わせるたび、私達は何かを期待する。
でもそれはハリウッド的な期待であって、ここにはもっとリアルな現実が描かれている。
本当にメッセージ性が強い映画。
そのメッセージを受け止めても、それは本当に難しすぎて、
扱いかねる自分の姿を見せ付けられる。
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